利用者の声

Yui-EN User's Voice 03
大田区立入新井第二小学校校長 ※取材当時
田嶋 秀明

児童の教育的ニーズと支援策が具体化され、保護者との信頼関係の構築につながりました。

大田区立入新井第二小学校校長の田嶋秀明氏にお話をました。 

入新井第二小学校では、結-ENを導入することで児童への支援の質向上と保護者との信頼関係構築につながり、業務効率も改善されています。

結-ENの活用を検討されている方、結-ENを導入してみたけれどどのように活用していけばいいか分からないという方、また結-ENについてもっとよく知りたい方も、ぜひ最後までご覧ください。 

結-EN導入前の入新井第二小学校の課題 

配慮が必要な児童への対応に追われ、必要な業務が進まなかったこと 

問題を抱えていて、支援が必要な児童が多く、その対応に追われる日々が続いていました。

パニックを起こした子が教室を飛び出したり、校内を自由に駆け回ったりする状況が頻発。

そのため、担任の先生たちは本来行うべき業務がなかなか進められない状態に陥っていました。 

加えて、先生たちはどのように対応すればよいのかが分からず、クラス全体が荒れた状態になることもありました。 

これを受けて、校長は「学校長だより」を作成・配布したり、校長室で校長自らが対応する姿を先生たちに見せたり、研修を実施したりと、対策を進めました。 

研修だけでは「自分事として」定着しないという課題も 

研修も実施しましたが、発達の課題は一人一人異なるため、研修の内容が必ずしもすべての児童に当てはまるわけではありません。

自分のクラスの児童を具体的にイメージできず、他人事になって定着しない部分もありました。 

WISC検査(※)も保護者の合意や検査待ちで、日々変わる児童に早期に適切な支援をすることが難しかった 

これまでの支援の流れは、校長面談を経て保護者の同意を得られたらようやく検査に進み、そこから就学支援委員会にかけて議論を行うため、特別支援学級の利用が決まるまでに半年から1年かかるのが通例でした。 

その間も子どもたちは日々刻々と変化していきます。子どもたちへの具体的な対応に困るケースが多く、先生たちは試行錯誤を重ねていました。 

WISC検査は「言語理解」「知覚推理」「処理速度」「ワーキングメモリー」の4つの指標とIQ(知能指数)を数値化する検査で、その子の「得意な部分と苦手な部分」から「その子にとってより良い支援の手がかりを得る」ことを目的として行う検査です。 

結-EN導入の決め手 

早期の気付きと即時対応で、支援がスムーズに 

結-ENの特長は、「早期の気」と「即時の対応」を可能にする点です。

これまでは支援方法を考えるにも検査結果を待つ必要があり、支援が必要な児童への対応が遅れることが少なくありませんでした。

しかし、結-ENでは児童一人一人の苦手な部分がデータとして明確に示されるため、先生たちは「検査を待つ前に、まずこれを試してみよう」と、具体的な対応をすぐに考えられるようになりました。

先生の主体性を引き出す支援ツール 

研修などの効果もあり、学校全体が落ち着いても、若手の先生から「どう対応すればいいですか?」と相談を受け、その度にアドバイスをしていました。 

もし、結-ENをしっかりと活用できれば、がいなくても先生たちが進んで新たなアプローチを考えられるようになるのではないかと思ったのです。 

先生たちの支援の幅が広がって、発達の問題がある子だけでなく、「少し苦手意識がある子」に対しても広がっていくといいなと思っています。 

活用の工夫 

アセスメント入力時間の確保と優先順位の明確化 

日々の業務の中で、気になる児童の情報を結-ENに入力する時間を確保することが課題でした。そこで、教員が一斉に入力作業を行う「アセスメントタイム」を設けました。 

また、全児童の情報を入力するのは難しいため、「今ちょっと課題があるな、この対応に困っているなという子を先に入力してね」と伝え、特に支援が必要な児童を優先して入力する方針を先生たちに共有しました。 

研修で教員同士の共通理解を促進 

また、結-ENの活用を浸透させるために、研修を3回程度実施しました。 

結-ENを導入した理由や活用方法について教員同士の共通理解が深まり、使い方に関する疑問点も共有され、教員全体のスキル向上につながりました。 

活用のメリットと活用後の変化 

保護者との信頼関係の向上

本校では、保護者面談前に入力を完了させることで、面談時に具体的なデータを基にした話し合いが可能となり、保護者の信頼獲得にもつながりました。 

面談で保護者との共通理解が進んだことで、子どもたちが家でも学校でも同じように支援を受けることができる環境も整います。 

信頼関係の土台ができ、さらに結-ENを活用して子どもへの対応方法を具体的に示すことできるので、「家庭でも取り組んでみます」と前向きにご対応いただけることが増えました。 

従来は、保護者との電話のやり取りが長引くケースが多く、担任が夜遅くまで学校に残ることが頻繁にありましたが、今では保護者との電話のやり取りの時間が短縮され、業務負担の軽減にもなっています。 

一人一人の特性が可視化され、支援が変わる 

結-ENの活用により、児童一人一人の課題が明確に見えるようになりました。

その結果、担任はその子の特性に応じた対応がしやすくなり、接し方も変わってきたと感じます。 

例えば、全体への指示を出す際も「この子には図で示したほうが伝わる」「この子には具体的な言葉で説明した方が良い」といった特性に応じたアプローチが自然に行えるようになりました

負担感も軽減しています。 

先生と児童のイメージ

学級経営の改善で本当に支援が必要な子どもたちに目が届く、それが一番の効率化 

支援対応に時間を取られすぎると、他の児童への配慮が不十分になり、「自分たちを見てくれない」と感じて、学級が不安定になる恐れがあります

結-ENを導入すると、支援が必要な児童への対応が迅速化し、学級全体の安定につながるのもメリットです。

そして学級が安定すると、支援が必要な児童に、より的確な対応が可能になります。その結果、先生たちの負担が軽減され、業務も効率化されていく。

子どもたちみんなが学習に集中できる環境も整うので、学力向上にもつながり、良い循環が生まれます。 

書類作成の効率化とわかりやすい引き継ぎ資料 

特別支援教育に関連する個別指導計画や問題行動対応の書類作成にも、結-ENが活用されています。

結-ENのデータを反映させる形で文章を作成することができるため、ゼロから作成する手間が省けるのは大きなメリットです。

また、次年度の担任が引き継ぎやすいという点もメリットとして挙げられます。業務の引き継ぎがスムーズに行えるようになりました。

次の年の先生が見てもかりやすいですよね。こういうことが苦手でこういうふうな手立てで、この子には有効なんだなと、具体的に書いてあるので。 

試行錯誤を促し、先生の成長を後押し 

結-ENの活用が進む中で、「やってみました!」という前向きな声が増えてきました。

これまでの研修では、「聞いただけではピンとこない」と感じる先生も多くいましたが、結-ENを通して自ら試行錯誤する中で、「これがあの話か」と、体験を通じた理解が深まっているようです。

実際に手を動かしてみることで、これまでの学びが腑に落ちる感覚を得られ、支援の引き出しが着実に増えていると感じています。 

結-EN導入の意義 

結-ENを活用することで、先生たちは自信を持ってその子に適した対応ができ、学校全体で一貫した支援が可能になります。 

特に重要なのは、先生同士の話し合いに“共通の土台”ができる点です。

材料がないまま話し合いを始めると意見がかみ合わないことがありますが、結-ENが提示する情報を基にすれば、対象となる児童の困り感にちゃんと焦点化されて話すことができ、意見のズレが少なくなります。 

先生たちの話し合いが的確で深いものになり、支援の方向性が一致することで、よりスムーズな支援が期待できます。