チーム担任制と結-ENで、全ての先生が同じ視点を共有し、生徒に最適なサポートを
福岡県飯塚市立飯塚第二中学校校長の古野守和氏にお話を伺いました。
飯塚第二中学校ではチーム担任制を導入しており、結-ENがあることで導入が進んだという面もあります。そんな飯塚第二中学校の結-ENの導入の経緯やメリット、導入後の変化について、お話しいただいています。
結-ENの活用を検討されている方、結-ENを導入してみたけれどどのように活用していけばいいかわからないという方、また結-ENについてもっとよく知りたい方も、ぜひ最後までご覧ください。
結-EN導入前の飯塚第二中学校の課題
特性を持つ生徒の増加で指導・支援に悩む教員も増加
特性を持つ生徒が増加しており、通常学級でも日常生活に困難を抱えるケースが増えています。トラブルが原因で「どうしたらよいか」と悩み、自己肯定感が低下してしまう生徒も見られました。
これらの生徒を支援するには専門的な知識や適切な対応策が必要ですが、現場の教員が十分に対応できる体制が整っていませんでした。
また、全員が専門知識を備えているわけではないため、現場での対応が限界に達していました。
結-EN導入の決め手
チーム担任制との親和性と、誰でも指導に自信を持てるシステム
特性を持つ生徒の増加や若手教員の増加を受け、誰でも自信をもって生徒指導を行えるシステムが必要だと考えていました。
結-ENは生徒評価(アセスメント)をもとに支援プランを提示し、記録を共有できる仕組みを備えています。
これらの機能はチーム担任制との親和性が高く、強みを最大限に発揮できると判断し、導入を決定しました。
結-ENのメリット
教員間での共通理解が進み、統一的な指導が可能に
以前は、会議で生徒の特性理解に時間を費やし、具体的な指導方針を決めるところまで至らないことが多くありました。しかし結-EN導入後は、分析と共有が効率化され、「次に何をするか」に集中できるようになりました。
教員の経験に依存せず、科学的根拠に基づく支援プランを実行できるため、生活指導が「誰でもできる」ものになりつつあります。
多面的な視点による生徒理解とチームの共通理解
チーム担任制と結-ENを導入したことで、一人の教員の視点に依存することなく、多面的に生徒を理解する環境が整備されました。これにより、共通理解をもとにした計画・実行が可能になっています。
結-EN導入後の変化
具体的な対応策の議論が中心に
導入当初はアセスメント入力の負担を訴える声もありましたが、現在は慣れとともに負担感が軽減。会議では「何をするか」という具体策の議論が主軸となり、実践的な取り組みが進んでいます。
結-EN導入の工夫
年3回のPDCAサイクルと週1回の情報共有
アセスメント入力の時間を確保することも大きな課題としてあったため、年3回のスケジュールで「アセスメント」「支援プランの合意」「実施結果の検証」を実施することにしました。
また、週1回の担任チーム打ち合わせで課題のある生徒の情報を共有し、状況に応じて結-ENのデータを更新・活用しています。
結-EN導入の意義
情報共有から具体的行動へのシフト
結-ENの活用により、情報共有だけでなく、具体策な対応策に基づいた行動が可能になりました。特にチーム担任制との組み合わせでその効果が最大化され、学校全体での生徒指導の質向上に大きく貢献しています。